【学士編入】非生命系出身者が独学で生命科学を習得することはできるのか②
前回、「生命科学を学ぶのに高校生物の習得は必須か?」という問いを投げかけて終わりましたが、では早速僕なりの答えを述べさせていただきます。
端的に言えば、僕はノーだと考えます。
しかし、これにはいくつか補足があります。
まず、ノーと言える最大の理由は、もはやこの2つは別の教科だからです。
一般的には、高校生物は生命科学の下位互換のニュアンスで語られることが多いですが、実はそんなことないんじゃないか?というのが僕の主張です。
むしろほぼ並列関係にあってかついくつかの単元がオーバーラップしていると言った方が正確でしょう。
それだけ近年の高校生物で学ぶレベルが高いとも言えますし、また別の側面から見れば、これが生物学の持つ特色だということです。
前回の記事で言及した、"積み重ねの要素が薄い"ということですね。
この現象は、高校物理がいつまでも古典的なニュートン力学から抜け出さないのと対照的だと思います。
というわけで、まず基礎基本ということで高校生物を丁寧に復習するところから始めがちですが、思いの外非効率なんでないか?と思うのです。
ここまでで、一つの方向性が見えてきましたね。
独学ポイント①: 高校生物から復習するな!
でまあ、そう言い切るのは非生命系学部出身からすると非常にリスキーなの確かですが、実は他に高校生物からやる弊害というのがあります。
それは… 途中で心が折れてしまう可能性があるということです。
高校生物って受験の一教科ですし、やっぱり相当のボリュームがあるんですよね。
きっと本気で復習したら、大学院に通いながらとかならそれだけで半年はかかってしまうと思います。
その割には、結局編入試験の問題では知識不足だったりして、不完全なままです。
ということで、いきなり大学レベルの内容に入ってしまいましょう。
さあ次は、でもいきなり分厚い大学の教科書に手を出すの?という議論になりそうです。
それこそ心が折れますよね…
どうしましょう?
ここでまた僕は思い出したのです、自分がどうやって生命科学を身に付けてきたか。
それで思ったのは、やっぱり一個一個地道に理解していったんだな、ということです。
別に重厚な教科書を1ページ1ページめくって勉強してきたわけじゃなかったな、と。
だから僕からの提案は、もっと内容を絞った薄めの本を各単元ごと購入しよう、です。
というわけで、これをちょっと言い換えて2つ目のポイント
独学ポイント②: 得意分野をつくろう!
単元ごと個別で参考書を買うのには、主に上記の意図があります。だって、複数の本を並列に読んだらそれこそ分厚い教科書読んでるのと変わらないですからね。
それで、この独学ポイントには大きく2つのメリットがあります。それは…
・勉強が続きやすい
・本番で大当たりする可能性がある
一つの分野ばかりやることでそれに対する理解が深まっていって、無理せず勉強が続けられると思うんですよね。
さらに、深く理解したものは忘れにくいです。これも大きなメリットかと思います。
そしてなんと言っても2個目のメリット、得意分野が本番の試験で出題されたときに大きなアドバンテージとなります!
これは僕も経験がありますし、実際すごく精神的に優位に立てますよ。
まあこの勉強法の問題点は、その他の得意ではない分野をどうするか?でしょうかね。
それは僕の講義を読んでいただければおそらく最低限の知識・理解はできるはずなので是非これからも当ブログに目を通していただければと思います。
さて、とはいえ上記ポイント2つだけではまだまだ独学のハードルは高いだろうと思います。
ということで、次の記事でさらに2つのポイントを挙げていきますね!
それでは次回に続きます。