【学士編入】非生命系出身者が独学で生命科学を習得することはできるのか③
非生命系出身者が独学で生命科学を習得することができるのか 最終回です。
今まで挙げた独学ポイントは2つ。
①高校生物から復習するな!
②得意分野をつくれ!
それに加えて今回はさらに2つ。
もったいぶらずに先に言っちゃいますね。
独学ポイント③: 細かい知識を一度に詰め込もうとするな!
独学ポイント④: 問題演習は必須!
どちらも当たり前のようですが、しっかり意識することが大事ではないかと僕は思います。
まず③のほうですが、この一文の大事なところは"一度に"という部分です。
つまり、 完璧主義になるな、一回読んだだけで全部を知ろうとするな ということです。
失礼な言い方ですが、これはいわゆる学力の低い人が編入の勉強を試みるときに陥りがちな気がしています。
時々、大変マニアックな事項に関して「これ分かってないとマズイですよね?」と質問してくる方がいるのですが…
いや、僕だって知らんよ。それよりもっと知ってないといけないことあるのでは(⌒-⌒; )
と心の中で思ってしまいます。
何事においても押さえるべきポイントというのがあるので、それを独学の中で感じ取れる嗅覚みたいのは養っていく必要はあるかと思います。
その嗅覚の身に付け方は…ちょっと僕にはうまく説明できませんが、強いて言えばそれを意識して勉強し続けることでしょうか。
いずれにせよ、勉強の理解の進め方というのは一直線に掘り下げるのではなく、らせん状に深くなっていくイメージですね。ふにゃふにゃしてますがちょっと図にしてみました。
ある事項を学んで、また別の事項をまなんで、またまた別の事項を学んで…と繰り返していくと、気づいたら最初に学んだ事項の理解が深まってたなんてことはよくあります。
「あれ!?前回勉強した時は全然分からなかったのに、今なら分かるぞ!」みたいなやつです。
是非完璧主義にならず、いろんな景色を見るようにしましょう。
さて最後のポイント④ですが、これ自体は揺るぎようのない真実ですね。
具体的なやり方として今のところ思いつくのは次の3通り…
⑴ 一般入試向けの参考書で演習
⑵ カルスから出版されている『生命科学演習』をやる
⑶ 編入試験の過去問を解く
⑴は、僕は『お医者さんになろう医学部への生物 (駿台受験シリーズ)』という本を使っていました。
難関大中心の問題を収録していて、結構医学よりのトピックが多いのでとても勉強になります。
⑵は、解説が詳しくないのと出版されてすでに8年以上経過してる点がよろしくないですが、とりあえず問題演習で知識定着をはかる分には十分良書だと思います。
そして⑶が、本来最も効果の高い演習法になります。
しかし、過去問そのものが手に入らなかったり、手に入ったとしても模範解答がなかったりと一筋縄にはいきません。
これは、個人的には由々しき事態だと思っています。一般入試では各社予備校が過去問解説を無料公開しているのと対照的ですね。
カルスは十分儲かっているんだろうから、なんとか過去問とその解答の公開はできないんでしょうか…
まあということですので、独学の場合⑶はあまり有効ではなく、残りの⑴と⑵の方法で頑張るしかなさそうです。
…はい。以上、非生命系出身者が独学で生命科学を習得するためのポイントを挙げていきました。
まあ実際のところは、各々で実力も記憶力も違いますし一概には言えないんですけど、これが一つの道しるべになればいいなと思っております。
最後にポイントを再度まとめますと、
① 高校生物から復習するな!
② 得意分野をつくれ!
③ 細かい知識を一度に詰め込もうとするな!
④ 問題演習は必須!
となります。
いま独学で頑張っている方は、是非上記4つを少しでも意識してもらってこれからも頑張っていただければと思います!
それでは、また。