医学部学士編入試験の志望動機等を書く上で気をつけたいこと①
どうもこんにちは、タマころです。
twitterで予告した通り、今回は志望動機の書き方についてお話いたします。
もちろん僕自身、自分が受けるときに書いた経験があるわけですが、それに加えてこれまで2人の方にがっつりと添削やアドバイスに関わったことがあります。
それが功を奏したのかは分かりませんが、幸い2人ともすでに合格されているので、僕の考えや方針は大きく間違っていないのかなとは勝手に思っています。
ほかにも軽くチェックを頼まれたりは数人経験がありますので、それなりに見てきている方かなと。
まあとはいっても、僕も素人には変わりないので、すべてを鵜呑みにしないで参考程度にしてくださればと思います。
KALSでも添削サービスとかあるんでしょうかね?そういうのに比べればどうしても見劣りしてしまうでしょうが。
さて、本題に入ります。
まず、受験生を大きく3つの層に分けて考えたいと思います。
①非生命系出身
②生命系・非医療職出身
③医療職出身
それぞれのグループで、ふるまい方は大きくかわってきます。
端的に言って、一番志望動機を書きやすいのはおそらく②のグループになるかと思われます。
理由はなんとなくわかるでしょうが、まあ医学に近いバックグランドを持っているというのが一点、あとは③の医療職だとどうしても今就いてる仕事との比較が生じるのでそれがやりずらいというところですね。
それぞれについて書くポイントを挙げていきたいところですが、その前に、どのグループにも当てはまるであろうNG動機集を紹介していきたいと思います。
NGというか「できれば避けたほうがいい」ネタといったほうが適切かも。ちゃんとその理由も併せて載せますね。
<NG動機集>
・高校時代医学部志望だったけど学力が足りなくて行けなかったから編入で再チャレンジ
→本心ではこうだって人、実は多いんじゃないかと思います。まあ当然こんな書き方しませんよね。
・身内で病気の人がいて・・・
→これは、一般入試ではよく見かける動機ですね。NG理由は、編入のアドミッションポリシーにそぐわないからです。ただし、動機のきっかけや肉づけとして使用するのはOKです!
・現職(医療職に限らず)が向いてなくて・・・
→そんな後ろ向きな理由で志願しないでください。これも本心ではあるあるかとは思いますが。
・○○病に強い関心があって、将来は是非○○病の治療の研究を・・・
→これはNGとまでは言えないのですが、よく思わない試験官もいるということは知っておいてください。医師の仕事ってすごく幅が広いので、入学前から特定の疾患を挙げてコレだけ!と決めつけるのはとても危険なのです。
・関連の薄いスキルを持ち出して、「このスキルを医療に活かして・・・」
→これもグレーゾーンではありますが、割と見かけるNGパターンかと思います。本人はすごく活かせる!と思っていても受け取る側が魅力を感じなければむしろ逆効果です。
まあこれくらいでしょうか。ちなみに最後のNGに関しては、実体験をお話しますと僕は途中で気づいて方向転換しました。
当初僕は、漠然と「獣医学で学んだ生命に関する幅広い知識」→「医学に活かす」というストーリーを画策していたのです。
しかし、結局医師にとってみれば獣医学など医学の下位互換であって、それを活かすというのは彼らにはちょっとピンとこないということに気づきまして(特に筑波の面接時に肌で感じた)、この流れはすぐにやめました。
それで結局どうしたかというと、ちょっともったいなさはあったのですが(せっかく6年間も通ったのにね)、5・6年でやっていた研究のみを取り上げることにしたのです。
研究は、内容が人獣共通感染症であったり厳しいラボに所属していたこともあって、これはオリジナリティがあるネタだという自信があったので、「研究で得た知識と経験」→「医学に活かす」という流れにしました。
これは、僕にとっても試験官にしてみても無理のない説得力のあるものになったのではないかと思います。
つまりまとめると、なんとかして「自分のオリジナリティ」だと思える志望動機を見つけてそれを練っていく、という作業が非常に大事になるかと思われます。
というわけで次の記事で、各グループごとどうしたら説得力のあるものに仕上げられるか?ということについて、僕なりの考えにはなってしまいますが、紹介していきたいと思います。