【数弱克服】MAX偏差値87が考える数学が苦手な人向けの数学の勉強法③ 〜例示は理解の試金石〜
前回の記事で、数弱克服の課題は…
良問を解ける数学力をつけること
でしたね。
では、具体的にどう勉強したら良いでしょうか?
その道筋を、いくつかのステップに分けて説明していきたいと思います。
ちょっと変わった思考をしますが、最も低いステップから順に上がっていくのではなくて、逆算的に考えて最もゴールに近いところから下がっていくように話を進めていきますね。
つまり、数学レベルとしては
高 ➡︎ … ➡︎ 低
という順番になります。
- ①良問が解けそうで解けないレベル
- ②問題集の例題は大体解けるけど、入試問題になるとなかなかできないレベル
- ③基本問題が解けたり解けなかったりするレベル
- ④高校数学ちょっとイミフなレベル
- ⑤数学なんてシラネというレベル
- ⑥数学?何それおいしいの?というレベル
- まとめ
①良問が解けそうで解けないレベル
この段階の方は、是非諦めないで問題に当たってほしいです。
やはり、"みんなができないような難しい問題を解けた"という経験に勝るものはありませんからね。
きっと、解けるはずの実力はついてるはずなのに、今までの癖で諦めちゃっているんだけなんですよ。
あと一歩なんです!!
ちょっと唸って、ちょっとゆっくり考えて、ときには時間を気にせず一つの問題に立ち向かってみてください。
確かに今解いてる一問はできないかもしれない、でもそれを繰り返していけばいつか解ける瞬間がやってきます。
そうしたら、数弱から完全卒業です。
②問題集の例題は大体解けるけど、入試問題になるとなかなかできないレベル
ここに属する方々は、"数学の面白さがわならない"中で最も高いレベルにいる人たちなのです!
そして他人からは、"なかなか応用ができないね"と言われるタイプですね。
でもおそらくこれ、半分思い込みです。
自分が「どうせできない」と思ってるから、本当にできないんです。
現に、こういう方にヒアリングすると、多くの方は"ある"勘違いをしてます。
それは…
数学ができる人は、こんな難しい問題でもきっとすぐひらめいて、パパッと解けちゃうんだ
という勘違いです。
実は、数学が得意な人でも、難しい問題を解く際は案外、四苦八苦しています。
あーでもない、こーでもない… あ、こうやったら上手くいくんじゃ! …いやーだめだ違う、早とちりだった。ん?まてよ… お、おーなるほどぉ、こうすればできるんだな!
的な、大体こんな感じの思考になっています。
…そう、常に試行錯誤なのです。
問題文眺めているだけでは何も始まらないので、手(ペン)を動かしていろいろ実験しているわけですね。
僕が好きな本の数学ガールというお話の中で、かなりの頻度で次のフレーズが登場します。
例示は理解の試金石
この言葉を胸に刻んで、どうせできないと思って手を止めず、「例えばn=1の時はどうなのだろう?」など例示をして見てください。
きっと、何か発見があるはずです。
③基本問題が解けたり解けなかったりするレベル
残念ながら、このレベルを超えるのが最も長く、最も険しい道になるはずです。
英語でいえば、英単語の暗記みたいなものですかね。
「数学は暗記だ」説が支持されるのも、このレベルを乗り越えるための言論の一つだからでしょう。
…つまり、やはりある程度は、解き方を"覚える"しかありません。
この作業をしている時は、全然数学の面白味がわからないのでしんどいですが、でもやっぱりやるしかないです。
こういう時、『モチベーション』というのが非常に大事ですね。
数学に対してこの『モチベーション』をどうやって高めようか?というのとは、なかなか難題です。
それについて述べると長くなるので、次回別個の記事でお話します。
…話は戻って、どうやって解法を蓄積していくか?ですが、いろいろ方法論があるかと思います。
ここでは一つ紹介しますね。
その方法は…
一問5分以内で考える
です。
ある問題を見て、5分以内に解法が思いつけば実際に解いてみる。途中で詰まったらその時点で解説を読む。もし5分経っても分からなければ、すぐ解説を読みます。
一問あたり考える時間は5分以内!
それでサクサク問題演習を積みます。
ここを乗り越えれば、数学の全体像が掴めて、とても気が楽になると思いますよ。
④高校数学ちょっとイミフなレベル
高校に入って数学落ちこぼれた、とか。
高校数学から急に難しくてついていけなかった、とか。
よくありますよね。
そういう方は、理想を言えばまず優秀な個別講師を付けるべきです。
でも普通、それは難しいので、やはり自力で勉強する必要があります。
そういう時は、まずは数学に興味を持ちましょう。
「いやいや、数学嫌いだから。そんなん無理だし。」
という声が聞こえてきそうです。
…お気持ちはわかります。僕も国語特に現代文が苦手だったので、「本読め!」と言われるの嫌だったですもの。
でもあなたは、医師になりたいとか、諸事情により理系を選択したんですよね?
理系に進んだからには、数学からは逃れられない。
だったら、せっかくなら楽しんでやろうぜ?という提案です。
同じ"やる"なら、興味を持った方が断然ラクだし効率いいです。
しかも、マンガ・ゲームにハマっても親に怒られるだけだったのに、数学にハマれば大人は褒めてくれます。
一石二鳥ですよ。
というわけで、嫌いだけど数学に興味を持つ、というところから始めましょう。
それで、どうしたら興味を持てるか?という事になりますが、これもなかなか単純な話ではないので、こちらも次回に回します。
⑤数学なんてシラネというレベル
ここまでくると、現実はなかなか厳しいです。
けど、これから2年くらいかけて頑張っていこう!という気概があるならば、まずは中学数学からやり直してみましょう。
全範囲丁寧にやり直す必要はないですが…
・四則演算など基本的な計算の速さと精度を高める
・因数分解を完璧にする
・連立方程式、二次方程式をスムーズに解けるようにする
・比例、反比例、二次関数のグラフが書ける
あたりを重点的に復習したら良いかと思います。
この中に図形関係がないのは、中学の図形問題は案外難しく、高校数学とはちょっと毛色が違うからです。
平方根とか確率も数ⅠAとオーバーラップするので、飛ばしてもOKでしょう。
⑥数学?何それおいしいの?というレベル
このレベルではさすがに…
理系をやめるか、数学を使わなくても受験できる大学(帝京医)を受けるしかなさそうですね(^o^;