再受験・学士編入で医学部を目指そう

20代後半、男。医師・獣医師。 医学部受験情報の発信や編入向けの生命科学の解説をしていきます。2018年3月31日より医学部編入受験生のためのウェブサイトMediTransを立ち上げましたhttps://www.meditrans.solutions

【数弱克服】MAX偏差値87が考える数学が苦手な人向けの数学の勉強法① 〜タマころの数学史〜

どうもこんにちは、タマころです。


数学って、得意不得意がすごく分かれますよね。


僕も家庭教師とかやってたりして、数学を伸ばすのが一番難しいなぁと感じています。

でも理系の受験、特に医学部受験においては、数学ができるとできないとでは、全体の勉強量が大幅に変わりますよね!

というわけで、数学が苦手だなーと感じている人向けに、ちょっと数学の勉強法について考えていきたいと思います^_^



まず第一回目の今回は、導入ということで僕の経験談をメインに話させていただきます。


どうして、数学が得意教科になったのか?


その前に、タイトルにある偏差値87というのが一応本当であることをお示ししときますね。

写真がかなりブレてて非常に見づらいんですが…

これは、高3の駿台大学別実戦模試の結果です。

どこの大学かは、一応伏せときます。


数学の偏差値を見ると、なんとか87.8と書いてあるのが読めますね。



…それで、まず僕が中学生の頃まで遡りますが、当時は数学が得意だという意識はありませんでした。(参考までに、中学受験時の算数の偏差値は50前後でした)

可もなく不可もなく、ただ学校で習ったことを勉強してましたね。


それが、あるとき一つ目の転機が訪れました。


中3くらいだったかと思います。
学校で一番成績の良かった友達から、「微分積分って知ってる?」と声を掛けられました。


もちろん、その時僕は知りませんでした。


彼は言いました。

微分って言うのを使うと、二次関数の接線が一瞬で求められるんだよ

当時、ちょうど数1の二次関数をやっていて(中高一貫だったため、中学数学は中3の途中で終わってすでに高校数学に入っていた)、面倒くさい接線の求め方を習ったばかりでした。


その方法を、彼は教室の黒板を使って説明してくれました。


僕は、よくわからないけど、これは確かにすごい!と感じて、家に帰ってひとまず微積の入門書を読んでみることにしました。


当時の僕には難しかったですが、本当に易しく書いてある本だったので、なんとか理解することができました。


そしてその後、その友人と、お互い学んだことを議論し合う、ということを度々行いました。


この一件は、学校での勉強を自主的に学んだ初めての経験になりました。


その甲斐もあって、大して得意でなかった数学の成績は、高校1,2のとき模試を受ければ偏差値65程度は取れるようになってました。

ただ、"得意科目"というにはまだ物足りない感じはしていました。


そして高2の冬、二度目の転機が訪れました。


DQNだけどすごく仲の良かったある友人と、本屋で参考書漁りをしていたところ、『月刊 大学への数学』という本が目に留まりました。

僕は、この本の存在は知っていましたが、僕には縁の無いものだと思っていました。

レベルが違いすぎて。

でも、一緒にいた友人が「買ってみたらー」と、軽い気持ちで勧めてきました。

僕は、まあ難すぎて意味ないっしょ、とか思いながら、たしかその時3月号だったかを購入しました。


僕は家に帰ってその本を開いてみました。


そしたら、数学の問題だらけだと思ってたらそんなことなくて、意外と読み物系が多く、楽しく読み進めることができたのです。

"ある程度のレベルに達していれば"という条件つきなのでしょうが、目からウロコな、知らなかった解法とかアプローチの仕方が書いてあって、おお!という気持ちになりました。


高3になってからは、巻末の「学力コンテスト」というのを解き始めました。

学力コンテストというのは、毎月6題あって、問題の下にある余白に直接解答を書き込めて、それを郵送すると採点されて帰ってくるというものです。

さらに、成績優秀者は翌々月号で名前が載ります


こうなってくると、燃えてきますね。
この時の感覚としては、テレビゲームをやってるのとほとんど同じ感覚でした。

ゲームと違ったのは、やればやるほど大人が褒めてくれるところ


みんなが解けない問題を、自分は解ける。

と同時に、世の中には、自分がどう足掻いても思いつかない解法で、エレガントに解いてくる輩もいる。

ある種、スポーツをやっている状況にも似ていたかもしれません。


とにかく、目の前の強い敵(難易度の高い問題)を倒す。倒せなかったら倒せるようになるために練習(演習)する。

そういう日々を送るようになりました。


その結果、模試では偏差値75くらいがアベレージになり、良い時は偏差値80を超えるようになりました。



…てなわけで、そろそろ締めに入りますが、この記事で僕の経験談を通して言いたかったことは、数学が得意な人と苦手な人で何が一番違うのか、ということです。


それは、ありきたりですがやはり演習量の差です。しかも良質な


全員がそういうわけではないでしょうが、得意な人というのは概して、ただ強い敵を倒す快感を得たい、という動機付けがあって、結果多くの演習量をこなしていることになります。


これは例えば、義務感で「よし、黄チャート2周するぞ!」というように考えてる人ではなかなか達せない境地かと思います。


さて、次回からは、苦手意識を感じている人がどうやって質の高い演習量を増やすか?というのを一つの軸にして、話を進めて参りたいと思います。


では、今日はこの辺で。