再受験・学士編入で医学部を目指そう

20代後半、男。医師・獣医師。 医学部受験情報の発信や編入向けの生命科学の解説をしていきます。2018年3月31日より医学部編入受験生のためのウェブサイトMediTransを立ち上げましたhttps://www.meditrans.solutions

医学部学士編入関連の本の紹介 ちょっとレビューも

どうも、タマころです。


僕のブログを覗きに来るくらいネット上で編入の情報を漁っている読者の皆様であれば、当然出版されている編入関係の本にも手を出しているかと想像します。

買うまでいかないにせよ、本屋で立ち読みしたことくらいはあるでしょう。


というわけで!本記事ではそれらの本をいくつかご紹介します!!


ちなみに僕が受験生のときは、結構買いましたね。
カルス通ってなかったのでかなり頼った記憶があります。



医学部学士編入ラクラク突破法(2012年出版)

昔は毎年改訂されていたが、この第5版(2012年)で止まっている。なぜ??

内容としては、ネットに載っているような情報をまとめてくれている感じ。それこそネットでの情報収集の仕方も書いてあったりする。

合格体験記や各大学の傾向とかも載っていたりして、出版当時であればかなり貴重な一冊。


ほんと、なんで改訂をやめてしまったんだ・・・?


医学部学士編入を目指すあなたへ(2009年出版)

編入合格経験者が連名で書いている本。生の意見が載っている点はかなりいい。

でも・・・でも僕は当時これを読んで、決してポジティブな気持ちにはならなかったです。

なぜかというと、学士編入のハードルが高く思えたからです。紆余曲折な体験談も中にはあった気もするけど、みんな優秀だなあ!という気分になった覚えがあります。

まあ、そりゃそうですよね。有志を募って「本を出そうぜ!」というのに手を挙げた人だけで書かれているんですから、それなりにバイアスがあるはずです。


確か最後の方に生命科学の知識チェックシートがあったと思うのですが、そこで打ち砕かれました。こんなに知ってないといけないの?って。


なんていうか、たしかに生の情報という点では最高なんですが、これ読んで諦めちゃう人もいそうだな、と思った次第です。

しかし出版からすでに8年が経過しています。新しいのは出さないんでしょうかね?


ホントは誰にも教えたくなかった! 医学部学士編入成功の秘訣(2013年出版)

阪大編入生数名によって書かれた一冊。要はエリート中のエリートが書いた、エリートのための本といえる。

代表の方はもともと出版社とのツテがあったのだろうか・・・正直うらやましい限りだが、しかし彼らがどんな苦労話を本文中に書いたとしても、それは読者たちの共感を呼ばないでしょう。

一個人の経験であれ編入ではすべてが貴重な情報源になりうるため、このような試みをすべて否定するつもりはないけど、ひたすら各人の体験記をくっつけて出版するというのはさすがに"やっつけ"すぎではないだろうか。

あと「ホントは誰にも教えたくなかった!」という謳い文句も気に入らない・・・
知識人なのだからせめてタイトルくらい正しい日本語(ホント→本当)を使ってほしかった。



(番外)脱サラ精神科医が明かす医師・医学部生の実態と再受験成功の鍵(2013年出版)

現在精神科医をされている方が、おひとりで書かれた再受験生向けの本。

著者の方は再受験を選択されたのですが(どのような理由だったかは忘れました)、編入との比較も書かれていたりして、全体的になかなか本質をついた内容だったと記憶しています。

あと、頭は良いのは間違いないですが、それだけじゃなくて…バランス感覚の良い方だな、当時の苦悩もさらけ出していて非常に素直な方なんだなという風に読んでて感じました。


著者の方の体験談がメインですが、それなりに客観性のある情報も含まれていて、再受験と迷われている方は手に取っていいのではないかと思います。




以上4冊について、紹介・レビューをさせていただきました!

なにより僕が気になったのは、いずれも2013年以前の本で最近の情報が載っていないという点です。

なぜ近年、新刊や改訂版が出版されないのかわかりませんが、予備校に頼らず個人で勉強されている方々は切望されているのではないかと想像します。

まあそのような方は、いまならまだ個別で相談受け付けられますので、遠慮なく当ブログのプロフィール欄にあるメールアドレスまでご連絡いただければと思います。