【医学部編入】生命科学講義・細胞の死と癌化① ~ネクローシスとアポトーシス~
どうもこんにちは、タマころです。
今日は2017年4月1日、世間はエイプリルフールですね。
ネタ記事を期待したいところですが、残念ながら今日もいつもの調子で講義していきます。
むしろ間違った情報を提供してしまわないよう、気を付けて記事を書いていきたいと思います。
というわけで、今回のトピックは細胞死です。
わりかし問われる分野ですので、ここで説明した内容は最低限理解するようにしてくださいね。
まず、細胞死には大きく2種類あります。
さすがにご存じですかね。
ネクローシスは日本語で言えば「壊死」になります。
対してアポトーシスは「プログラム細胞死」と言ったりします(同義ではない)。
2つの違いは当然いくつかありまして、よく表とかでまとめられたりするんですが、なかなか覚えられなくないですか?
やはり記述形式でその違いを出題されたりするので、正確に覚えているのが望ましいのですが...
ここではざっくりと一言で言い表すと
ネクローシス・・・細胞大きくなる→破裂する→内容物でる→炎症起きる
アポトーシス・・・細胞小さくなる→ちぎれる→粉々になる→アポトーシス小体
といった感じです。スタートから真逆ですね。
ネクローシスではいろいろ膨らむのですが、とくにミトコンドリアが著明に腫大することが重要のようで、教科書やネット等のネクローシスの説明では必ずといっていいほど登場します。
なので、当然記述するときも必須項目になるかと思います。
そして本題のアポトーシスですが、もうほんと、アポトーシスだけで大問一つ作れるんじゃないか?というくらい問われる部分が多い気がします。
それほどメカニズムがよく分かっているってことですよね(それだけ研究者たちの興味がそそられる現象)。
まず、アポトーシスにおいて最も重要な因子(群)は、カスパーゼと呼ばれる酵素です。
カスパーゼにいくつか種類があって、それぞれ番号がついてます(またこれが厄介)。
それで、とても大事なこととして、アポトーシスが誘導される経路には内因性経路と外因性経路と2つが存在します。
ここがなによりポイントです。このメカニズムはある程度知ってないとマズいです。どうも編入試験的にはこのあたり好物なようで。
このまま続けると記事が長くなってしまいそうなので、次回それぞれの経路について詳しくみていきましょう。
今日は短めですがこの辺で。