再受験・学士編入で医学部を目指そう

20代後半、男。医師・獣医師。 医学部受験情報の発信や編入向けの生命科学の解説をしていきます。2018年3月31日より医学部編入受験生のためのウェブサイトMediTransを立ち上げましたhttps://www.meditrans.solutions

【お詫びと訂正】長崎大 BSL4設置関連の記事に不適切な表現がありました

どうもこんにちは、タマころです。

以前、長崎大学にBSL4が設置されるというニュースに関して、2つ記事を書かせていただきましたが…


tamakoro.hatenablog.jp
tamakoro.hatenablog.jp


ありがたいことに反響が大きく、僕のブログとしては比較的多くの方に読んでいただいて、大変うれしく思います。

ただ、読まれた方の一人から、これらの記事内にあまり適切でない表現があるとのご指摘いただいたので、ここにお知らせいたします。

少々軽率な箇所があったのは事実ですので、その点この場を借りてお詫び申し上げます。


該当記事の方はすでに修正済みです。




それでは、具体的にどの箇所が不適切だったかといいますと…



まず、前者の記事において

BSLは1〜4までの4段階のレベルがあって、4が最強、つまり最も危険です。

と述べましたが、正しくは

「BSLは1〜4までの4段階のレベルがあって、4が最強、つまり最も安全対策を施した施設になります。

BSL4は、病原性の高い言わば"危険"な病原体を扱うのは事実ですが、施設としては最も安全性に考慮した建物になりますので。

これは誤解を招く表現でした。同じように考えていた方は、是非これを機会に認識を改めていただくとありがたいです。



あともう一つは、後者の記事において

次に、東大医科研、京大ウイルス研、阪大微研、この3施設ですが、お察しの通り都心にありすぎますよね。

それこそ、感染研の二の舞になってしまいます。作ったところで永遠に稼動できない。


あと残ったのは北大人獣センターと長大熱研ですが、ちょっと言い方悪いですが、どちらも都市レベルとしては悪くないかと思います。

でも、今回のBSL4の設置が検討され始めたのが2006年で、人獣センターができたのが2005年。

当時実績のなかった人獣センターは候補になり得ないでしょうから、そうすると長大熱研で決まり、となります。

こちらは事実無根で、本当にただの僕の妄想でした。

都心か否か、ということはあまり関係なく、長崎大に設置が決まった主な理由としては
 
1.古くから実績のある熱帯医学研究所がある。
2.医学部に感染症を専門とする医療関係者が多く、附属病院に第一種感染症病棟がある。

の2点が大きいとのことです。


もちろん、これら以外にも様々な要素や思惑があるので、端的に言い表せるものではありませんが、ともかく「長崎は都心じゃないからいい」というようなネガティブな理由ではないということは強調しておきます。



以上2点、皆様が長崎大でのBSL4設置に関してより正しい見識を持てますよう、訂正記事を書かせていただきました。

ちょっとお堅い感じになってしまいましたが、裏付けのある正しい情報をお伝えするという点では、非常に有意義なものになったかと思います。


それでは、次回こそは受験関係の話に戻ります。
当分は化学ネタでいく予定です。

今後とも、タマころのブログをよろしくお願いします。