【BSL4設置】なぜ長崎だったのか?(訂正あり)
*2016/11/28 一部不適切な表現を訂正
どうもこんにちは、タマころです。
前回のBSL4の記事が思いのほかたくさんRTされて、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
これをきっかけに、いろいろ市民の声(ツイート)を眺めてみると、なぜ長崎なんだ?という意見が多く見受けられました。
確かに、これは明確な説明がほしい。
実は、そこまでちゃんと報道されてないだけで、もう市や大学からこれまでの経緯が話されているかもしれませんが…
てなわけで以下、僕の予想を書きます。そんなに外れてはないと思うので、気になる方は続きを読んでください。
さて、僕が考えるに、これは日本のウイルス研究の勢力図のようなものを少しでも知っていれば、自然な流れだと感じとれるのではないかと思います。
まず、日本国内で有名な感染症の研究所は、どこが挙げられるでしょうか?
北から北大人獣センター、東大医科研、国立感染研、京大ウイルス研、阪大微研、長大熱研、あたりになろうかと思います。
もちろん他にも多数ありますが、BSL4を設置できるというレベルでは上記6箇所が妥当でしょう。
なので、これらの施設から選ぶとします。
まず、感染研はもうBSL4ありますね。除外。
次に、東大医科研、京大ウイルス研、阪大微研、この3施設ですが、お察しの通り都心にありすぎますよね。
それこそ、感染研の二の舞になってしまいます。作ったところで永遠に稼動できない。
あと残ったのは北大人獣センターと長大熱研ですが、ちょっと言い方悪いですが、どちらも都市レベルとしては悪くないかと思います。
でも、今回のBSL4の設置が検討され始めたのが2006年で、人獣センターができたのが2005年。
当時実績のなかった人獣センターは候補になり得ないでしょうから、そうすると長大熱研で決まり、となります。
おそらく実際は、規模の小さい他研究所も含めてもっと細かく議論されたのでしょうが、大まかには上記の理由だろうと想像します。
*訂正:ここは本当に、ただの僕の妄想でしかありませんでした。都心か否か、ということはあまり関係なく、長崎大に設置が決まったメインの理由としては
1.古くから実績のある熱帯医学研究所がある。
2.医学部に感染症を専門とする医療関係者が多く、附属病院に第一種感染症病棟がある。
の2点が大きいとのことです。
BSL4を作るなら、BSL4を使える研究者がそこに居なきゃいけないわけで、そんな人は日本のそこら中には転がってません。
これまでの熱研の持つノウハウなら、BSL4を運営していける、そう踏んでのことではないでしょうか。
まあとは言っても、結局頓挫してしまうかもしれませんし、今は静かに見守っていきましょう。
最後に、僕の個人的な感情としては、BSL4で実験してみたいという好奇心はありますが、日常的にはしたくないです。
なぜなら、防護スーツの着脱がメチャ大変だし、記録とかも細かく残さなきゃいけなくて実験がすごく面倒くさいからです。
はい、今日は以上になります。
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