再受験・学士編入で医学部を目指そう

20代後半、男。医師・獣医師。 医学部受験情報の発信や編入向けの生命科学の解説をしていきます。2018年3月31日より医学部編入受験生のためのウェブサイトMediTransを立ち上げましたhttps://www.meditrans.solutions

【学士編入】医学部学士編入の実態 〜倍率に着目して〜

こんにちは、タマころです。


さあ、はじめて編入向け単独の記事になります。

一発目は、医学部学士編入の実態、という内容で書かせていただきます。
体験者でもないと、本当にブラックボックスな試験ですからね。

僭越ながら、説明いたします。



この「医学部学士編入試験」、一年間の定員は全実施大学合わせて約150人で、全受験者はおそらく1000人程度と見積もられます。

ほぼ全ての大学で倍率が20倍前後であることを考えると一見計算が合いませんが、複数校受けることができるので上記のような状況になります。


つまり、真の倍率は10倍を切ります


まあ、そうは言ってもやはり狭き門ではありますね。

でも、受験者の中にはいわゆる記念受験やお試し受験のような人も混じっていて、僕の感覚では6,7割はそういう方々だろうかと思います。


ここでは話を簡単にするため、

編入試験全体の真の倍率を9倍、そのうち記念受験者が2/3いると考えると、勝負になる受験生のみで構成される倍率は3倍程度になることになります。

かなり大雑把な計算になりますが、編入試験合格者の方々には納得していただける数値かと思います。


そう… 乱暴にいうと、医学部学士編入の実質的な倍率は3倍くらいなのです!(多分)


ただし、これには2つ条件があります。
勝負になる受験生のうちの一人になるために。


生命科学と英語をある程度きちんと勉強している。

・志望校を極端に絞らない。


つまり、生物系の学部卒とか、そうじゃなくても生命科学を一年以上勉強してるとかで、かつ志望校を1,2校とか選り好みしてない人、ということになります。

まあそんなに厳しいこと言ってるわけじゃありませんね。


ちなみに、最初の方で言った定員150名というのは、国公立のみで東海大は入れてません。

東海大は現在定員が20名と多めですので(これでも一時期の半数に減りましたが)、資金がある方はチャレンジしてもいいかと思います。



さて、実質倍率が3倍っていっても、まあそんなに甘くないのも事実です。

でも、一般の医学部受験も同様甘くありませんよね。

やっぱりそこは、一生懸命勉強するしかないんです。


また、生命科学という教科は、範囲が壮大すぎて全ては到底カバーしきれませんから、そういう点では一般入試は非常に安心感があります。

なので、どちらの道を選ぶかは、各人の判断で決めていただきたいところなんですが、

なんですが…

一点だけ!学士持ちで再受験しか考えてない方に言いたい!

あなた!せっかくその学士という称号を持ってるのに、それを使わないのもったいなくないですか?

いま目の前に、大学生初心者歓迎の塾講バイト時給2000円と大卒のみプロ講師募集のバイト時給4000円があったら、まあ普通は後者を選びますよね。



今日の話は以上です!
では次回は、『学士編入に合格する6つのコツ』というタイトルで書いていきます。